藤栄道彦  「コンシェルジュプラチナム」5巻

以前ご紹介した「コンシェルジュラチナム」の最新刊です。

主人公である「心理士にして経営アドバイザー」である九音響也が、普通の人ならば見過ごしてしまうような僅かな所作や言葉をつぶさに分析し、突飛とも思える様々な知恵やアイデアを打ち出し、周囲の人々の協力を得ながら徐々に依頼主である商店街に活気を取り戻させる内容が書かれています。

今回おもしろいなあ~と思ったのが第21話の「非階層型組織」です。
成績が低迷するアンテナショップを主人公が立て直すといった内容なのですが、マネジメントについて考えさせる内容です。

主人公の「リーダーのために働きたくないと考える従業員はそう多くありません。従業員が意に沿う動きをしてくれないのはリーダーが従業員に要求を伝えるのを失敗していると考えるべきなんです。」 と言う言葉はひじょうに重い言葉です。
はたしてどれだけの人がこの言葉の意味を理解しているのか・・・。ちなみに女子柔道の体罰問題も監督個人の問題では無く、日本式マネジメントの欠陥からきてると思います。誰もそれを指摘しないのできっと同じ事が引き続き起こるでしょうね。
詳しくは漫画を買って読んでいただくとして、本当に考えさせる内容でした。ちなみに作中の中の「求める物に応えた時に客がくるんです。」も良い言葉だと思います。

漫画ですが、読んで損は無いと思いますよ。


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【過去の記事】 ・藤栄道彦 「コンシェルジュプラチナム」