田中裕輔 「なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?」

靴の通販サイト「ロコンド」を運営する株式会社ジェイドの代表取締役である田中裕輔氏のマッキンゼーでの経験を綴った本です。

マッキンゼーと言えば世界中で知らない人はいないだろうと言えるほどの超・超有名なコンサルティング会社です。社員は会社を辞めた後も起業したり、投資会社や経営者へ転職したりと恐らく皆一流の能力を持った人ばかりだと思われます。大前研一氏の書籍を紹介した事がありますが、彼もマッキンゼーの出身です。この本は田中裕輔氏が新卒でマッキンゼーに入社して、マッキンゼーで学んだり、失敗した事が豊富なエピソードを持って書かれています。たいてい、コンサル本には失敗した事はあまり書いていないので、貴重な内容だと思います。

序章:なぜ今、マッキンゼーを書こうと思ったか
第1章:「戦略」との出会い
第2章:士官訓練校マッキンゼー
第3章:イシューからはじめよ
第4章:インパクト志向
第5章:大会に出て自分を見つめ直す
第6章:卒業

田中氏はマッキンゼーでは、「常にバリュー(価値)を出す」、「どれだけインパクトを生み出したか」だけだと言っています。ひじょうにシンプルな命題を究極まで追及しているマッキンゼーと言う会社はすごいなーとしか言えません。そんな超一流の人達による究極なコンサル会社の独自な文化を、私のような今三くらいのダメサラリーマンが真似るのはチョットやソットではできないでしょう。
しかし、一流の人の成功や失敗の思考経路を知る事ができますし、コンサル会社がどんな会社なのかも解ります。将来コンサルになりたい人は一度読んでみて決して損はないはずです。

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